アマガミ:プレイ雑記その4/中多紗江
■中多紗江
この記事を書いている時点でメインヒロイン6人の中、最も人気の低い彼女。
キミキスで人気の低かった里仲なるみは、シナリオが弱いすぎるとユーザーの中でも有名になったほど
全体的なキャライメージに対して、ゲーム内での扱いが悪すぎたキャラだ。
しかし紗江シナリオはかなり作りこまれている。彼女自身のキャラ性能も高い。
それなのに人気の低さは一体なんなんだろう。まずはそこから解析していこう。
まず問題になるのが紗江の属性。前回「雑記その3」で書いたようにアマガミのキャラの大まかな区分ライトとダーク。
そのどちらにも属することがない紗江は、いわゆる最高にノーマル属性として環境で性格が変わっていく。
彼女に負の感情はない。だが何がいい事なのか悪い事なのか。それすらもわかっていない。
紗江はアマガミの登場人物の中で最も「危うい」存在だ。ユーザーからするとこういうキャラは扱い難い。
確固たる自己がないということは、彼女自身に何を求めるかプレイヤーの精神状況(妄想含む)に影響されるからだ。
中多紗江というキャラはユーザーの中で構築される「オレ紗江」なのだ。
では、そんな危ういキャラ中多紗江のシナリオはどうなのだろうか。
彼女には全てのルートにおいて「導き手」となるキャラが現れる。彼女自身で決めた行動というものはごく僅かだ。
そしてその導き手のほとんどが主人公の橘純一となる。この全くもってだらしない男が唯一しっかり行動しなければ
いけないシナリオ。それが中多紗江編だ。そしてここで紗江の評価はガラっと変わる。
基本的にアマガミのプレイヤーはマゾが多い。そもそも開発者がマゾなのではないか?と思われるほどヒロインに
サドキャラが揃っているのだから、そう疑われるのも仕方が無い。いや褒めてるんですよ?
橘純一は、そんなマゾプレイヤー共が笑い転げた変態の結晶だ。いやいや褒めてるんですってば!
そして橘が真の意味でサドになるのは中多紗江ルートだけ。ここですでにプレイヤー層とのズレが生じてしまっている。
梨穂子や薫に対するサド的欲求は「甘え」、逢に対するサド心は「怒られたい」というマゾ心の裏返し。
はるかに対してのサドの部分はほとんどなく、ひたすら犬ライフ。ああ、詞にいたっては何も言うまい…。
こう見ると本当に橘純一は真性のマゾ以外何者でもない。真面目に書いてても笑えてくるが、グっと我慢だ。
その主人公のシンクロしすぎた変態共には、紗江ちゃんはどう扱っていいかわからない存在なのだ。
そもそもサドの橘さんというのがどうにもしっくりこない。だってあんな紳士なんだよ?
…褒めてるのかどうか分からなくなってきた。
しかし、だからといって「紗江シナリオは必要なかったか?」というと、自分は声を高らかに上げてこう答える。No!!!!!
■スキルート
紗江ちゃんが受身であり続ける以上、真のシナリオ主人公が存在しないと物語が進んでいかない。
アマガミのストーリーラインは、基本的にヒロインに悩みが存在しており、主人公がその手助けをするということだ。
しかし大まかなエピソード12本中たった2本だけ「主人公が主役のシナリオ」が存在する。その一つが紗江スキルートだ。
そうクリスマスのトラウマ克服である。もう一本のシナリオは森島はるかスキルートに存在する。
はるかスキルートでは、橘がトラウマを克服するために、はるかが「導き手」となり登場する。
アマガミというゲームのヒロインが絢辻詞、その裏のヒロインが上崎裡沙。そして橘純一のヒロインが森島はるか。
そして紗江は主人公を「自立」させるための橘純一のトリガーだ。
基本的にどのルートでもわかるように橘純一は受身だ。自分から行動を起こすには何かしらトリガーが必要である。
(変態的行動についてはブレーキがぶっ壊れているので除外しておくよ?紳士ですから。)
そんな彼が常に行動せざる得ない選択を強いられるシナリオ。自分で考え、何が正解なのかわからず突き進む不安。
他のルートでヒロイン達に振り回される事に安堵を求めやプレイヤーとの決定的な溝がそこにはある。
紗江の性格設定がアマガミプレイヤー層に対してズレているならば、シナリオも求められるものと違ってしまっている。
だがここで必要なのは、全シナリオで唯一、橘純一がトラウマに対して真剣に考え答えをだすということ。
はるかスキルートで、橘がトラウマを行動で乗り越えた事に対する裏のシナリオ。これは必要不可欠だ。
このルートがあるから橘純一というキャラがただの変態で終わらなずにすんだと思う。
誰かを守ってあげたいという気持ち、そしてその行動をすることで、彼が真正面から壁にぶつかりそれを乗り越える姿。
もともと彼の性格がトラウマ事件のせいで負からはじまっているのせいか、ストレスが溜まる展開であることは間違いない。
だからこそ、イブの日に訪れる最高のカタルシスは他のキャラの比ではない。橘純一物語は、このルートが最高傑作だ。
■ナカヨシルート
こちらはうってかわってギャグ編。なので文章も変えます。いい加減な感じに!
実際にやってみれば分かるけど、紗江のオタクっぷりがいい感じで出てるね。スタッフインタビューでも言ってたけど
普通ギャルゲーで触手プレイはないわwしかも1枚絵付きって、紗江のアルバムだけ妙な存在感がw。
ファラオの煙で辞書に変身させられる話にしたって、「こんな単語に赤線が!」とか。このシナリオ描いた人は頭がおかしい。
いい意味でだよ?だらか次回作もこんな感じでよろしくといわざる得ない!!!
そして橘のサド心が強く芽生えしてしまう危険なルートでもあるんだなぁ、これが。いやいや面白いよこのルート。
梨穂子、薫のラブコメに匹敵する馬鹿さ加減だと思うもの。まぁ、プレイヤーの属性次第なんだけどね、こればっかりは。
そんで最後に。このルートでの橘さんは紗江ちゃんにほとんど恋愛感情をもってない(いやらしい目つきはするが)
だから最後まで付き合わずにあえて途中経過で終わるというのもいかにも紗江ちゃんシナリオらしく妄想しがいがあるw
つーわけで!ナカヨシルートをもっと楽しく遊ぶためには美也ルートと絡めるのをお奨めする!
美也の隠れた一面、クラスでの人気っぷりや紗江ちゃんが頼もしく思うという行動力。そんなものがいかんなく無駄に発揮されるので、美也ルートでのか弱い妹とのギャップを十二分に楽しむことができつつ、紗江ちゃんと美也を両方我が手に納めることが出来るンんだ!!!ぜ!!?……メイド服もえー。
■スキBAD
紗江のBADにはついに恋愛の邪魔をする第3者が出現する。橘純一が逆らうことの出来ない絶対的な存在。
それは「大人」である紗江の「親」だ。BADルートに入るために主人公がとった行動に対する罰には
あまりに大きな存在である彼女の親。実際にプレイ済みの人にはわかると思うが、最も「申しわけない気持ち」になるのが
このルートだと言ってもいい。そして最後の最後まで紗江は他人に干渉され事で仲を引き裂かれる。
なんとも皮肉な話だが、紗江はこんなルートでまで負の感情が生まれることもない。ただそこにあるのは深い悲しみだけだ。
アマガミのBADエンディングの中で唯一自我を保ったまま、橘純一を愛したまま不幸に…。
統括!
やはり、紗江ちゃんから最終的に感じるイメージは「とにかく危うい」だろう。
これが人気の低さに繋がっているという点は、サディストならではの妄想が必要とされる。
キミキスの主人公相原光一は基本的にサドだったので、各キャラへのちょっかいの出し方がよくわかった。
が、橘純一は生粋のマゾなのでシナリオを含まず、キャラ同士だけで考えると
紗江ちゃんとの組み合わせはあまりよくはない。うーん、自分はどちらかというとサド傾向が強いので紗江ちゃんはかなり好きな部類なのだが…。里仲なるみと違い、作品のイメージと違ったしまったが故の人気のなさだとしたら少し可愛そうな気もする。
でも紗江ちゃんシナリオのおかげで、橘さんの男もみれる。キャラとあわせてシナリオも危うい要素を含んでいるんだろうなぁ。
とまぁ、人次第で評価が分かれるキャラ。にゃずい的にはツボなんだけどなぁ。
にゃずいはミルクフォーチュン先生を応援します!
この記事を書いている時点でメインヒロイン6人の中、最も人気の低い彼女。
キミキスで人気の低かった里仲なるみは、シナリオが弱いすぎるとユーザーの中でも有名になったほど
全体的なキャライメージに対して、ゲーム内での扱いが悪すぎたキャラだ。
しかし紗江シナリオはかなり作りこまれている。彼女自身のキャラ性能も高い。
それなのに人気の低さは一体なんなんだろう。まずはそこから解析していこう。
まず問題になるのが紗江の属性。前回「雑記その3」で書いたようにアマガミのキャラの大まかな区分ライトとダーク。
そのどちらにも属することがない紗江は、いわゆる最高にノーマル属性として環境で性格が変わっていく。
彼女に負の感情はない。だが何がいい事なのか悪い事なのか。それすらもわかっていない。
紗江はアマガミの登場人物の中で最も「危うい」存在だ。ユーザーからするとこういうキャラは扱い難い。
確固たる自己がないということは、彼女自身に何を求めるかプレイヤーの精神状況(妄想含む)に影響されるからだ。
中多紗江というキャラはユーザーの中で構築される「オレ紗江」なのだ。
では、そんな危ういキャラ中多紗江のシナリオはどうなのだろうか。
彼女には全てのルートにおいて「導き手」となるキャラが現れる。彼女自身で決めた行動というものはごく僅かだ。
そしてその導き手のほとんどが主人公の橘純一となる。この全くもってだらしない男が唯一しっかり行動しなければ
いけないシナリオ。それが中多紗江編だ。そしてここで紗江の評価はガラっと変わる。
基本的にアマガミのプレイヤーはマゾが多い。そもそも開発者がマゾなのではないか?と思われるほどヒロインに
サドキャラが揃っているのだから、そう疑われるのも仕方が無い。いや褒めてるんですよ?
橘純一は、そんなマゾプレイヤー共が笑い転げた変態の結晶だ。いやいや褒めてるんですってば!
そして橘が真の意味でサドになるのは中多紗江ルートだけ。ここですでにプレイヤー層とのズレが生じてしまっている。
梨穂子や薫に対するサド的欲求は「甘え」、逢に対するサド心は「怒られたい」というマゾ心の裏返し。
はるかに対してのサドの部分はほとんどなく、ひたすら犬ライフ。ああ、詞にいたっては何も言うまい…。
こう見ると本当に橘純一は真性のマゾ以外何者でもない。真面目に書いてても笑えてくるが、グっと我慢だ。
その主人公のシンクロしすぎた変態共には、紗江ちゃんはどう扱っていいかわからない存在なのだ。
そもそもサドの橘さんというのがどうにもしっくりこない。だってあんな紳士なんだよ?
…褒めてるのかどうか分からなくなってきた。
しかし、だからといって「紗江シナリオは必要なかったか?」というと、自分は声を高らかに上げてこう答える。No!!!!!
■スキルート
紗江ちゃんが受身であり続ける以上、真のシナリオ主人公が存在しないと物語が進んでいかない。
アマガミのストーリーラインは、基本的にヒロインに悩みが存在しており、主人公がその手助けをするということだ。
しかし大まかなエピソード12本中たった2本だけ「主人公が主役のシナリオ」が存在する。その一つが紗江スキルートだ。
そうクリスマスのトラウマ克服である。もう一本のシナリオは森島はるかスキルートに存在する。
はるかスキルートでは、橘がトラウマを克服するために、はるかが「導き手」となり登場する。
アマガミというゲームのヒロインが絢辻詞、その裏のヒロインが上崎裡沙。そして橘純一のヒロインが森島はるか。
そして紗江は主人公を「自立」させるための橘純一のトリガーだ。
基本的にどのルートでもわかるように橘純一は受身だ。自分から行動を起こすには何かしらトリガーが必要である。
(変態的行動についてはブレーキがぶっ壊れているので除外しておくよ?紳士ですから。)
そんな彼が常に行動せざる得ない選択を強いられるシナリオ。自分で考え、何が正解なのかわからず突き進む不安。
他のルートでヒロイン達に振り回される事に安堵を求めやプレイヤーとの決定的な溝がそこにはある。
紗江の性格設定がアマガミプレイヤー層に対してズレているならば、シナリオも求められるものと違ってしまっている。
だがここで必要なのは、全シナリオで唯一、橘純一がトラウマに対して真剣に考え答えをだすということ。
はるかスキルートで、橘がトラウマを行動で乗り越えた事に対する裏のシナリオ。これは必要不可欠だ。
このルートがあるから橘純一というキャラがただの変態で終わらなずにすんだと思う。
誰かを守ってあげたいという気持ち、そしてその行動をすることで、彼が真正面から壁にぶつかりそれを乗り越える姿。
もともと彼の性格がトラウマ事件のせいで負からはじまっているのせいか、ストレスが溜まる展開であることは間違いない。
だからこそ、イブの日に訪れる最高のカタルシスは他のキャラの比ではない。橘純一物語は、このルートが最高傑作だ。
■ナカヨシルート
こちらはうってかわってギャグ編。なので文章も変えます。いい加減な感じに!
実際にやってみれば分かるけど、紗江のオタクっぷりがいい感じで出てるね。スタッフインタビューでも言ってたけど
普通ギャルゲーで触手プレイはないわwしかも1枚絵付きって、紗江のアルバムだけ妙な存在感がw。
ファラオの煙で辞書に変身させられる話にしたって、「こんな単語に赤線が!」とか。このシナリオ描いた人は頭がおかしい。
いい意味でだよ?だらか次回作もこんな感じでよろしくといわざる得ない!!!
そして橘のサド心が強く芽生えしてしまう危険なルートでもあるんだなぁ、これが。いやいや面白いよこのルート。
梨穂子、薫のラブコメに匹敵する馬鹿さ加減だと思うもの。まぁ、プレイヤーの属性次第なんだけどね、こればっかりは。
そんで最後に。このルートでの橘さんは紗江ちゃんにほとんど恋愛感情をもってない(いやらしい目つきはするが)
だから最後まで付き合わずにあえて途中経過で終わるというのもいかにも紗江ちゃんシナリオらしく妄想しがいがあるw
つーわけで!ナカヨシルートをもっと楽しく遊ぶためには美也ルートと絡めるのをお奨めする!
美也の隠れた一面、クラスでの人気っぷりや紗江ちゃんが頼もしく思うという行動力。そんなものがいかんなく無駄に発揮されるので、美也ルートでのか弱い妹とのギャップを十二分に楽しむことができつつ、紗江ちゃんと美也を両方我が手に納めることが出来るンんだ!!!ぜ!!?……メイド服もえー。
■スキBAD
紗江のBADにはついに恋愛の邪魔をする第3者が出現する。橘純一が逆らうことの出来ない絶対的な存在。
それは「大人」である紗江の「親」だ。BADルートに入るために主人公がとった行動に対する罰には
あまりに大きな存在である彼女の親。実際にプレイ済みの人にはわかると思うが、最も「申しわけない気持ち」になるのが
このルートだと言ってもいい。そして最後の最後まで紗江は他人に干渉され事で仲を引き裂かれる。
なんとも皮肉な話だが、紗江はこんなルートでまで負の感情が生まれることもない。ただそこにあるのは深い悲しみだけだ。
アマガミのBADエンディングの中で唯一自我を保ったまま、橘純一を愛したまま不幸に…。
統括!
やはり、紗江ちゃんから最終的に感じるイメージは「とにかく危うい」だろう。
これが人気の低さに繋がっているという点は、サディストならではの妄想が必要とされる。
キミキスの主人公相原光一は基本的にサドだったので、各キャラへのちょっかいの出し方がよくわかった。
が、橘純一は生粋のマゾなのでシナリオを含まず、キャラ同士だけで考えると
紗江ちゃんとの組み合わせはあまりよくはない。うーん、自分はどちらかというとサド傾向が強いので紗江ちゃんはかなり好きな部類なのだが…。里仲なるみと違い、作品のイメージと違ったしまったが故の人気のなさだとしたら少し可愛そうな気もする。
でも紗江ちゃんシナリオのおかげで、橘さんの男もみれる。キャラとあわせてシナリオも危うい要素を含んでいるんだろうなぁ。
とまぁ、人次第で評価が分かれるキャラ。にゃずい的にはツボなんだけどなぁ。
にゃずいはミルクフォーチュン先生を応援します!
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