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キミキス:puerrouge雑感その3

■07年10月16日 キミキス-pure rouge- 雑感その3

3日目のpurerouge話はじまりはじまりー(パチパチパチ)

今日のお題はズバリ「原作ファンの立ち位置」と「怒りのぶつけどころ」です。

原作ファンの意向を無視したと散々な言われようなpurerougeですが、
ネットでアニメ感想サイトをぐぐってみると実はそれほど低評価でもなかったりします。
実際に自分も色んな感想サイトを渡り歩いてみましたが、結構好評な感じ。
では何故こんなにも否定派や批判ばかりが目につくのでしょうか?
ネットでの批判行動は素晴らしく簡単です。
良い噂は中々伝染しませんが悪い噂はあっという間に広がります。
そして、悪い噂には確固たるバックボーンがなければなりません。
それは大手サイトさんの感想です。複数の大手サイトさんがそろって不満を口にしたとします。
その意見と自分の意見が重なりあうと、それが全ての総意、意思とみなされる集団心理が働くからです。
これが逆に複数の大手サイトさんが絶賛した場合はどうなるでしょうか。
簡単です。「あれ?自分の方がおかしいのかな?」という心理に陥るのです。

ところがです。大手サイトさんとはいえ中身は1個人にすぎません。別にそれらの管理人さんは
意見や意思を誘導するために感想を書いてるわけではありません。そう、ただ感想を書いているだけです。

実のところ、大手サイトさんの管理人さんが5人ほど不満を口に出していても、
そうでない個人のblogやレビューサイトなどの感想を見てまわると、
好評な意見がその何倍かあったりする場合があります。
統計を取ったほうが最適な評価ができるのは当然なことなんですが、ここで問題が発生します。

ここからは完全にキミキスの話題にシフトするのですが。
原作ファンが見るサイトは、原作ファンのサイトがほとんどという事です。当たり前ですね。
新規でアニメから入ってきているファンの方々のサイトはまだまだ発掘しにくい状況なわけですし。

キミキス好きは、もともとキミキス好きの話をしているサイトを見ます。
大手さんの中でもやはりキミキス好きな人が存在し、その管理人さんがキミキスの話をします。
となると「purerouge雑感その2」で書いたようにpurerougeに違和感や怒りを持つ、
80%の人の中にその管理人さんが入る確立もかなり高いですよね。
だからこれが原作ファンの総意として認定されやすいのです。

あれあれ?ではやはりpurerougeには80%以上の批判意見で否定派でいっぱい?

答えはノー。これは原作ファンのpurerougeにおける評価統計にすぎません。
そう、この80%意見はあくまで原作キミキス好きの人のpurerouge評価であって、
全体としてみたpurerouge統計ではないんです。
そこでキーになるのが先ほどいった、アニメから入った新規ファンの存在です。
自分がそのような感想サイトを渡り歩いてみると、ゲームは知らないけど、
purerougeは面白いですねという意見をかなり見ることができます。
では何故そのようなサイトは日の目を見ることがないのか?

答えは簡単です。
悪いものに対する怒りの行動力と、良いものに出会えた時に起こす行動力とでは、
その源になる”力”がまるで違うのです。人間臭いですよね。そこが人間の面白いとこでもあるのですが。

purerougeを良いものと思っている原作ファンの20%や新規アニメのファンは
別にそれを広めようとする気がないし、わざわざ恐ろしい勢いで怒っている原作ファンに
ケンカを売ることもしたくないと思うのです。
実際自分もpurerougeを人に奨める気が全然ないです。わざわざ大変な思いをしてまで
自分の楽しいと思えることを、相手が面白くないといってるのに説明する気になれません。
楽しいと思える人同士で話してた方が気が楽なのは当然ですよね。
自分がいいと思えるポイントが、悪いところになっている人と話が合うはずがないのです。
そしてこれは完全に主観の問題であり、どちらが正しいなんてこともないのです。
主観の問題を人に押し付けるなんてことは正直いって傲慢以外なにものでもないですしね。

そしてようやく本題です。長い、肩がこる…。ここから説明するのが「原作ファンの立ち居地」です。
辛くても見続ける理由は三つつあります。

1「ひょっとしたら面白くなるかもしれない」という感情で見る人と
2「なんか面白さが別次元(ギャグ)として楽しめるようになったぜ!」という人と
3「どうせ駄作になるに決まってるから叩き通してやる」という人です。

これらの感情が悪いとは言いません。むしろこれらの行為はストレスを溜めながらも自分の意思で
行っていることだから、誰も文句が言えません。(2はある意味楽しそうですがw)
もちろん馬鹿にする人は出てくるでしょう。でも咎めることはないと思います。所詮は他人事ですし。
ただ「何をゲームやアニメごときで」って声を上げられるのも仕方ないことですのそれはご理解を。
で、ここからが問題になることです。一体何がタブーなのか。それは…

原作ファンはアニメの続きが気になってしまっている新規ファンの楽しみまでを奪うことはできない

簡単に「制作を中止しろ」「作り直せ」という声がよくありますがそれは結局自分達のエゴです。
作品はファンあってのことと言ってる人達は、purerougeを支持するファンの事も考えなければなりません。
それに、人の楽しみを奪うという行為は、原作の楽しみを奪われたファン自信が一番よくわかることではないでしょうか。
同じ轍を踏んでいたらそれこそドロ沼です。

だからといってその怒りを消してしまえというわけではないです。
ですので文句や批判は大いに言ってもいいと思います。それがeb!に届く可能性もあります。
「pureouge雑感その2」でもいったように、その怒りはJCにぶつけるのも的外れです。
キミキスというコンテンツを大事に扱おうとしないeb!にこそ、その声が届かなければ根本的な解決になりません。
その為に行動を起こすのは間違っていないと思います。

ただ、原作ファンは新規ファンががっかりするような態度をとらないようにするべきなんです。
怒りのぶつけどころを、いくら怒っているからといって新規ファンや的外れな場所にだけは向けていけないのです。

原作ファンが取らねばならないことは冷静になりここからの展開を考えることです。
新規ファンにはあくまで紳士的に、キミキス好きのファンは”大人”だとわからせるべきなんです。

そして出来ることならば、罵詈雑言でeb!に文句を言うのではなく
しかるべき大人の文章を使ってその怒りを届けるようにするべきなんです。





それにしてもこんなマジメな文章を3日連続で書き続けるとは…。
自分の中に潜んでいた熱いパワーも侮れないものがあります。
つーわけで、次回のpurerouge雑感その4で終わりにします。
最後の話題は「私は認めたpurerouge。ただし面白かどうかは別」です。
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2007.10.16 Tuesday :: - :: -