アマガミ:ぼくうた:coda sptentrio
■10年12月27日
2010年ラスト更新!
今年も一年ありがとうございました&お疲れ様ッス!
さて、最後の更新という事ではやりコミケのお話でしょうか。
えーと、まずは残念かどうかわからないけど、残念なお知らせ。
今回のコミケですが、にゃずいは家庭の事情により欠席となります。
いつもお会いに来てくれる方々には申し訳ありません…。
というわけで、スペースには[あるびおん]の相棒メイジソさんと、
いつも売り子手伝いさんである、偽にゃずいさんがいらっしゃいます。
偽にゃずいさんには是非、スケブでも渡して困らせてやって下さい。
お詫びのお話はここまでで、ここからコミケのお話です。
2009年冬コミからスタートしたオリジナルCDアルバムツクール「ぼくうた」ですが
三作目である「ぼくうた:coda」を持ちまして三部作完結となります。
お付き合いしてくださった方々には本当に感謝感激です。
でまぁ、もし新規でアマガミSSから入られた方や偶然このサイトを見てくれた方々のために
オリジナルCDアルバムツクールってなーに?って話をさせてもらいます。
■「ぼくうた」ってなんなん?
そもそもこの同人企画は「どうして公式のキャラソンって女の子からの視点ばかりなの?」
という事からでした。当たり前っちゃ当たり前なんですけどそんなのw
主人公の声優さんが、各ヒロインに対してひたすら歌い続けるCDなんか売れませんもの。
うん。じゃ、ちょっと自分で作ってみようぜ!となったわけですよ。
で、その時に友人であったメイジソさんと「ウチらのアマガミってどんな世界なんだろう?」と。
「どんな曲を詞に対して贈ろうか、こっち?あっち?」
「アーティストは一人に絞って作る?」
「ああ、この流れだとアルバムにした時聴き辛いなぁ!」
「この歌詞とこの歌詞ってリンクさせると面白くない?」
「どんどん暗くなっていくんだけど!大丈夫かな!?」
「アカン、この解釈は公式では絶対にやっちゃダメだ…」
「歌(キャラ)の並び順もうちょっと変えたほうがいくない?」
「やっべ、超おもしろいwww」
などと3ヶ月ぐらいに渡ってひたすら作り続けたんですよ。同人にしようとか関係ないです。
ホントにただただ趣味の世界。iTunesリストで1時間10分という限られた枠を使い、
アマガミという世界をどこまで自分たちで表現できるかってのを楽しんでいたわけです。
で『アマガミって人それぞれ色んな世界があるよね』ってのが音楽として完成しちゃったわけです。
もちろん、売り物ではないです。ただ自分が楽しむ為だけの本当に小さな世界。
でも僕らにとっては無限の世界でした。ぼくらのアマガミってこうなんだ!って。
その完成されたアルバムリストを聞いてるウチ、これに絵を付けたいという気持ちになりました。
そんな時、一緒にこのアルバムリストを作っていたメイジソさんが
「じゃ、いっそイラスト集にしますか!」とおっしゃりました。
おお、いいね!これを元に絵を書いて同人誌にしちゃうのね!!
でも、それだと音楽から連想しただけでになっちゃいます。サイトで公開するのと何も変わらないんですよね。
そこで考えたのが、だったらこのアルバムの為に外側になるもの作っちゃいません?となったわけです。
「ジャケットを作ってしまおう。どうせだから商業と同じくらいのクオリティーのモノを!」
勿論、今や音楽はDL全盛期。アルバムを買うという行為そのものが廃れてきてます。
ただ、僕らにとってCDアルバムはジャケットを含め”モノを持っている喜び”が好きだったんです。
それはデータの集合体である音楽を支えるもの。ホンモノという実感。
それを実現してしまおう。この時点でまだ「ぼくうた」というタイトルは付いてませんでした。
製作に入ったのが2009年の9月。この時点でコンセプトを考えるようになりました。
「ぼくらのアマガミはこうだったけど、アマガミに深く触れた人はきっとまた違う世界をもっているはずだ」
歌詞カード風の各ヒロインを描いたイラスト集。ケース、ジャケット帯、インナー。
そしてピクチャーレーベル”生CD−R”。
見た目は本当にただのCDアルバム。ただ一つ『音楽が入ってない』という一点を除けば。
何も入ってない。作るのはぼくの世界。ぼくが作る歌声。
こうして企画がたったものが「ぼくうた」です。
■ぼくうた op.01
そして完成されたものが、ぼくうた(無印)通称op.01(オーパスゼロワン)でした。
o'pusとは、音楽作品における作品番号を意味。どうせ作るなら高ニ病全開で行こうと言う気になりましたw
高二病症状
少しマイナーな洋楽を聞き始める
いわゆる大衆向けの商品・作品を嫌うようになる
何事にも冷めた見方をする
徹夜などの苦労を自慢する
体育会系思考を押しつける
新しい物事を否定するようになる
善行をするのは偽善と嫌う
何事にも期待しなくなる
やってもどうせ無理だと思っている
洋ゲーにかぶれだす
過剰な中二病認定
参考 http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B9%E2%C6%F3%C9%C2
まぁ、こんな感じです。コレって橘さんですよね。
橘さんの気持ちになればなるほど、アマガミの世界は小さく、そして彼の見た世界がまるで宇宙の全てのような。
そこに全ての希望と絶望があるという、一種のセカイ系に限りなく近づくんです。
ぼくうたop.01は、まさにその橘さんから見た世界を歌にして発信できないかな?とい発想で作られました。
「足元に落ちてる新しいピースに気付かないぼく達は、またヒトツ世界を歪ませていく」
アマガミというゲームの世界における様々な可能性。そんな中、もっとも幸せなルートを選び展開していったものが
eb!が行った公式展開でした。それは正しい。限りなく正しいです。ですがそこに満足できなかったぼくたちは
混沌とした世界を望みました。それは臆病な世界。何かに脅えながらも必死で前に進もうとする世界。
橘純一を純粋に「高校二年生の少年」というフォーマットに落とし込むことで見ることのできる世界。
プレイヤーが見た、あの世界は一体なんだったのだろう?ぼくらは一人づつその違う答に辿り着いてるはず!
と、そんな想いで完成しました。1年前の出来事です。
■ぼくうた op.02 Na*2kiss
そして2つ目の「ぼくうた」。アマガミと前作であるキミキスをフューチャリングしています。
こちらはすでにop.01を作っている最中に構想がありました。アマガミで橘純一という弱い少年を描いたのなら
キミキスの相原光一という力強い少年も描いてみたい。そんなCDアルバムを作ってみたい!と。
前作とはうってかわり、その根本は「ぽっぷな世界」。絵も色もデザインも。全てをオシャレなポップスでまとめた
そんな音楽の受け皿になるためのモノ。それを強く意識して作ったものがop.02です。
でも、それならば色々仕掛けを作ろうと考えたのがこの2枚目のキットであり、その意味を求めアルバムを作ると
非常に面白いCDアルバムが完成します。元々キミキスの世界はアマガミと違い単一の世界。
その世界における相原光一と同化し彼女達を励まし支える。まさに二枚目は光を司る
夏のアルバムツクールとして完成しました。その為いつもは自分で絵とデザイン全てをやってしまうのですが
今作のみ、別途にデザイナーさんに声をかけ、全体のコンセプトを統一してもらってます。
ぼくの絵をどうやって生かすか。そんな感じで作ってもらいました。そんな作業も面白かったです。
「それは七つのキスの物語」
コンセプトはこれです。7人のメインヒロイン。そして相原光一の妹の菜々。7色の虹。
すべてを7で統一したアルバムツクールです。アマガミと違いとことん光を求めることができます。
1作目とは真逆のコンセプトで作られたNa*2kiss(ナナキス)は、アマガミと上下巻セットなのかもしれません。
■ぼくうた:coda sptentrio
そして今回の冬コミで最後に出す「ぼくうた」。本来作る気はなかったのですが
ぼくらのアマガミを徹底的にやりきる為にどうしても作っておきたくなりました。
それはアマガミの闇、スキBADを扱うという事。
coda(コーダ)とは楽曲終結部を表します。op.01のアマガミと02のキミキスは続きの世界です。
ですが今回の世界は、スキBAD。それはキミキスへは続かない世界。
ナンバリングを外したその世界はまさに、ぼくらが考え、そして心にしまっておく為のアマガミ。
アルバムタイトルは「sptentrio(セプテントリオ)」。北極星となってます。
すべてが光へと向かうアマガミの展開の中、ただ一人だけでもその深淵に迫りたい。
自分の心を見つめなおしたい。そんな一身で作られました。
このコンセプトに理解してくれた方が今回は色んなところで参加してくれてます。
文章や文字デザイン。ぼくだけでは出来なかったです。本当にありがとうございます。
「それにしても濃いな!」といわれれば、「そりゃ濃いさ!気持ち悪いだろう!」としか返せません。
だから、自信を持ってcodaは完成させる事ができました。これがぼくの、ぼくたちのアマガミだ、と。
長い間恋愛シミュレーションというジャンルを遊んできた一つの答といってもいいのかも。
All the world's a stage.And all the men and women merely players.
サブタイトルにしているものは、シェイクスピアの「お気に召すまま」の一文。
この世界は全てが舞台。男も女もみな役者にすぎない。
アマガミのスキBADにあたり誰もが主人公であり、誰もが主人公ではない。そんな気持ちから付けられています。
もう本当に趣味爆発ですね。誰かのために作ったものではありません。
ぼくが、ぼくたちが欲しかった「ぼくうた」です。codaを製作中に色んな励ましの声を頂きました。「もう行ける所まで行ってしまえ!」と。
これにして「ぼくうた」三部作は完結です。
最後にもってきたcodaが、ぼくらの人生とリンクしますよう。
出来るなら、みなさんの人生ともリンクしますように。
貴方だけの世界を、是非音楽で作り上げてみてください。
「貴方の心にまだ星は輝いていますか?」
そもそもこの同人企画は「どうして公式のキャラソンって女の子からの視点ばかりなの?」
という事からでした。当たり前っちゃ当たり前なんですけどそんなのw
主人公の声優さんが、各ヒロインに対してひたすら歌い続けるCDなんか売れませんもの。
うん。じゃ、ちょっと自分で作ってみようぜ!となったわけですよ。
で、その時に友人であったメイジソさんと「ウチらのアマガミってどんな世界なんだろう?」と。
「どんな曲を詞に対して贈ろうか、こっち?あっち?」
「アーティストは一人に絞って作る?」
「ああ、この流れだとアルバムにした時聴き辛いなぁ!」
「この歌詞とこの歌詞ってリンクさせると面白くない?」
「どんどん暗くなっていくんだけど!大丈夫かな!?」
「アカン、この解釈は公式では絶対にやっちゃダメだ…」
「歌(キャラ)の並び順もうちょっと変えたほうがいくない?」
「やっべ、超おもしろいwww」
などと3ヶ月ぐらいに渡ってひたすら作り続けたんですよ。同人にしようとか関係ないです。
ホントにただただ趣味の世界。iTunesリストで1時間10分という限られた枠を使い、
アマガミという世界をどこまで自分たちで表現できるかってのを楽しんでいたわけです。
で『アマガミって人それぞれ色んな世界があるよね』ってのが音楽として完成しちゃったわけです。
もちろん、売り物ではないです。ただ自分が楽しむ為だけの本当に小さな世界。
でも僕らにとっては無限の世界でした。ぼくらのアマガミってこうなんだ!って。
その完成されたアルバムリストを聞いてるウチ、これに絵を付けたいという気持ちになりました。
そんな時、一緒にこのアルバムリストを作っていたメイジソさんが
「じゃ、いっそイラスト集にしますか!」とおっしゃりました。
おお、いいね!これを元に絵を書いて同人誌にしちゃうのね!!
でも、それだと音楽から連想しただけでになっちゃいます。サイトで公開するのと何も変わらないんですよね。
そこで考えたのが、だったらこのアルバムの為に外側になるもの作っちゃいません?となったわけです。
「ジャケットを作ってしまおう。どうせだから商業と同じくらいのクオリティーのモノを!」
勿論、今や音楽はDL全盛期。アルバムを買うという行為そのものが廃れてきてます。
ただ、僕らにとってCDアルバムはジャケットを含め”モノを持っている喜び”が好きだったんです。
それはデータの集合体である音楽を支えるもの。ホンモノという実感。
それを実現してしまおう。この時点でまだ「ぼくうた」というタイトルは付いてませんでした。
製作に入ったのが2009年の9月。この時点でコンセプトを考えるようになりました。
「ぼくらのアマガミはこうだったけど、アマガミに深く触れた人はきっとまた違う世界をもっているはずだ」
歌詞カード風の各ヒロインを描いたイラスト集。ケース、ジャケット帯、インナー。
そしてピクチャーレーベル”生CD−R”。
見た目は本当にただのCDアルバム。ただ一つ『音楽が入ってない』という一点を除けば。
何も入ってない。作るのはぼくの世界。ぼくが作る歌声。
こうして企画がたったものが「ぼくうた」です。
■ぼくうた op.01
そして完成されたものが、ぼくうた(無印)通称op.01(オーパスゼロワン)でした。
o'pusとは、音楽作品における作品番号を意味。どうせ作るなら高ニ病全開で行こうと言う気になりましたw
高二病症状
少しマイナーな洋楽を聞き始める
いわゆる大衆向けの商品・作品を嫌うようになる
何事にも冷めた見方をする
徹夜などの苦労を自慢する
体育会系思考を押しつける
新しい物事を否定するようになる
善行をするのは偽善と嫌う
何事にも期待しなくなる
やってもどうせ無理だと思っている
洋ゲーにかぶれだす
過剰な中二病認定
参考 http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B9%E2%C6%F3%C9%C2
まぁ、こんな感じです。コレって橘さんですよね。
橘さんの気持ちになればなるほど、アマガミの世界は小さく、そして彼の見た世界がまるで宇宙の全てのような。
そこに全ての希望と絶望があるという、一種のセカイ系に限りなく近づくんです。
ぼくうたop.01は、まさにその橘さんから見た世界を歌にして発信できないかな?とい発想で作られました。
「足元に落ちてる新しいピースに気付かないぼく達は、またヒトツ世界を歪ませていく」
アマガミというゲームの世界における様々な可能性。そんな中、もっとも幸せなルートを選び展開していったものが
eb!が行った公式展開でした。それは正しい。限りなく正しいです。ですがそこに満足できなかったぼくたちは
混沌とした世界を望みました。それは臆病な世界。何かに脅えながらも必死で前に進もうとする世界。
橘純一を純粋に「高校二年生の少年」というフォーマットに落とし込むことで見ることのできる世界。
プレイヤーが見た、あの世界は一体なんだったのだろう?ぼくらは一人づつその違う答に辿り着いてるはず!
と、そんな想いで完成しました。1年前の出来事です。
■ぼくうた op.02 Na*2kiss
そして2つ目の「ぼくうた」。アマガミと前作であるキミキスをフューチャリングしています。
こちらはすでにop.01を作っている最中に構想がありました。アマガミで橘純一という弱い少年を描いたのなら
キミキスの相原光一という力強い少年も描いてみたい。そんなCDアルバムを作ってみたい!と。
前作とはうってかわり、その根本は「ぽっぷな世界」。絵も色もデザインも。全てをオシャレなポップスでまとめた
そんな音楽の受け皿になるためのモノ。それを強く意識して作ったものがop.02です。
でも、それならば色々仕掛けを作ろうと考えたのがこの2枚目のキットであり、その意味を求めアルバムを作ると
非常に面白いCDアルバムが完成します。元々キミキスの世界はアマガミと違い単一の世界。
その世界における相原光一と同化し彼女達を励まし支える。まさに二枚目は光を司る
夏のアルバムツクールとして完成しました。その為いつもは自分で絵とデザイン全てをやってしまうのですが
今作のみ、別途にデザイナーさんに声をかけ、全体のコンセプトを統一してもらってます。
ぼくの絵をどうやって生かすか。そんな感じで作ってもらいました。そんな作業も面白かったです。
「それは七つのキスの物語」
コンセプトはこれです。7人のメインヒロイン。そして相原光一の妹の菜々。7色の虹。
すべてを7で統一したアルバムツクールです。アマガミと違いとことん光を求めることができます。
1作目とは真逆のコンセプトで作られたNa*2kiss(ナナキス)は、アマガミと上下巻セットなのかもしれません。
■ぼくうた:coda sptentrio
そして今回の冬コミで最後に出す「ぼくうた」。本来作る気はなかったのですが
ぼくらのアマガミを徹底的にやりきる為にどうしても作っておきたくなりました。
それはアマガミの闇、スキBADを扱うという事。
coda(コーダ)とは楽曲終結部を表します。op.01のアマガミと02のキミキスは続きの世界です。
ですが今回の世界は、スキBAD。それはキミキスへは続かない世界。
ナンバリングを外したその世界はまさに、ぼくらが考え、そして心にしまっておく為のアマガミ。
アルバムタイトルは「sptentrio(セプテントリオ)」。北極星となってます。
すべてが光へと向かうアマガミの展開の中、ただ一人だけでもその深淵に迫りたい。
自分の心を見つめなおしたい。そんな一身で作られました。
このコンセプトに理解してくれた方が今回は色んなところで参加してくれてます。
文章や文字デザイン。ぼくだけでは出来なかったです。本当にありがとうございます。
「それにしても濃いな!」といわれれば、「そりゃ濃いさ!気持ち悪いだろう!」としか返せません。
だから、自信を持ってcodaは完成させる事ができました。これがぼくの、ぼくたちのアマガミだ、と。
長い間恋愛シミュレーションというジャンルを遊んできた一つの答といってもいいのかも。
All the world's a stage.And all the men and women merely players.
サブタイトルにしているものは、シェイクスピアの「お気に召すまま」の一文。
この世界は全てが舞台。男も女もみな役者にすぎない。
アマガミのスキBADにあたり誰もが主人公であり、誰もが主人公ではない。そんな気持ちから付けられています。
もう本当に趣味爆発ですね。誰かのために作ったものではありません。
ぼくが、ぼくたちが欲しかった「ぼくうた」です。codaを製作中に色んな励ましの声を頂きました。「もう行ける所まで行ってしまえ!」と。
これにして「ぼくうた」三部作は完結です。
最後にもってきたcodaが、ぼくらの人生とリンクしますよう。
出来るなら、みなさんの人生ともリンクしますように。
貴方だけの世界を、是非音楽で作り上げてみてください。
「貴方の心にまだ星は輝いていますか?」
雑記&イラスト -
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